弁護士を志望した理由
元々、私が司法試験の受験を決心した理由は大層なものではありません。司法試験を目指すために法学部を受験したわけでなかったのですが、実際に法学部に入学後、法律に関連のある仕事として弁護士や検察官に興味が湧いたために司法試験の受験を決心しました。もっとも、司法試験に合格した時点でも、弁護士になろうと強く決意していたわけではありませんでした。
しかし、司法修習中でこの思いは一変します。修習中に非常にお世話になった弁護士の先生方の仕事への取り組み方や仕事との向き合い方に触れたことにより弁護士という職業に魅力を感じ、本当の意味で弁護士を志望するようになりました。その先生は、弁護士というのは職人であるというポリシーを持っていました。私は、法律家として、法律論への徹底したこだわりを持つと同時にその法律論を依頼者の思いを実現するために自在に扱うことが弁護士なのであるという思いを抱き、心の底から弁護士になりたいと思うようになりました。