父の言葉と弁護士を志望した理由
「ぶれない芯を持った人になれ」、これは、私の尊敬する父が、大学生の私と酒を飲み交わしていた際に、私に対して放った言葉です。
法律の授業に興味を抱いたことを契機に、法学部に進学しましたが、大学進学当初、本気で弁護士になろうとまでは考えておらず、何らかの形で法律に携われる仕事に就ければいいなとぼんやり考えていました。その後、周りの友人たちはみな就職活動に着手し始めましたが、私は、やりたい仕事が決まっていませんでした。その中で、「ぶれない芯を持った人になれ」という父の言葉を思い出し、自分がやりたい仕事は何なのか、自分の「芯」は何なのか自問自答しました。
ある日、私が小学生の頃に将来の夢として書いた、「困っている人を助けたい」という言葉をふと思い出し、困っている人に手を差し伸べたいという気持ちが自分の根底にあることに気付きました。
この気持ちは、人であれば誰しもが持っている気持ちかと思いますが、私の場合、特にその気持ちが強いことに気付いたのです。
そして、法律分野にもともと興味があったこともあり、困っている人を助けることのできる最たる職業の1つとして、「弁護士」を目指すことを決意しました。