ホームランバッターではなくアベレージヒッターでありたい

馬場 龍行TATSUYUKI UMABA

第一東京弁護士会 所属 弁護士

CAREER

経歴 東京都立大学法学部卒業(2006)
名古屋大学法科大学院修了(2009)
弁護士登録(2010)
第一東京弁護士会
法教育委員会 委員
国際交流委員会 委員
著書 Q&A 新しい集団訴訟(共著)(日本加除出版)
交通事故和解例集(共著)(第一法規)
必携 実務家のための法律相談ハンドブック(共著)(新日本法規出版)
趣味 将棋、カラオケ、スイーツ巡り、アップル製品を揃える

坊主ルールに反発し弁護士を志した青春時代

尾崎豊が大好きで、大人への反発に憧れを抱きながらも、現実は先生や親のことが好きだという葛藤のようなものを、鹿児島の壮大な自然の中でため込む青春時代を過ごしました。中学時代は、「男子は丸坊主」という校則に反発して、坊主にせず入学するような生徒でした。なぜ坊主にしなければいけないのか、先生と議論をしました。その先生は、坊主にするというルールに疑問を持っている人は多いし、変えようかという話も出ているけども、ルールを破ってルールを変えたという先例を作るわけにはいかないから、ルールを変えたければ坊主にしなさいと言いました。納得はしませんでしたが、このときルールというものに興味を持ちました。
中学から始めた空手と、恋愛に没頭した高校生活を経て、大学時代は将棋部と柔道部、そして町の空手道場に属しつつ、自由を満喫していました。中学時代の坊主事件を契機に、ルールに興味をもち、また、答えのないものに興味があり、実学に興味があったため、漠然と弁護士になりたいと考えており、ロースクールへ進学しました。ロースクールでは、3年間じっくり勉強をすることができ、知識の面でも経験の面でも、今の礎になっていると感じます。

精一杯、今を生きる

スティーブ・ジョブズの名スピーチの中に、「繋がりを意識せずとも、その時々を精一杯生きていけば点と点は不思議と繋がり強い線となる」という趣旨の部分があるのですが、個人の生き方としてはとても共感しているところがあり、意識するようにしています。たとえば、人生が事前に描いた地図通りに行くことなどないはずなのに、ときどき、この地図は完璧だという錯覚にとらわれることがあり、そのたびに上記のスピーチを思い返して、「何があるかは分からない。自分にできることは今を精一杯生きることだけだ」と言い聞かせて不測の事態も起こりうると改めて心の準備をしておくことがあります。
また、何か物事に行き詰ったと感じた時、精一杯から少し引いてみることで、過去の点との繋がりを感じて状況を打破できることもあるので、行き詰ったときには一回引いてみるということを心がけています。
案件にあたる態度についても、この考え方は有用で、基本的には目の前のことを集中して順次進めていくのが最善で、全くつながりのないような事件での経験が活きることがあります。

チャレンジングだとより頑張れる

今を精一杯生きようとすると、やりたいことが非常にチャレンジングであることがあります。しかし、チャレンジングであればあるほど、乗り越えてやろうという気持ちになり、より頑張れます。例えば、ロースクール在学中に旧司法試験を受験したことは、チャレンジングだったと思います。当時は、新司法試験は5年で3回までという制限があり、ロースクール2、3年時の旧司法試験受験も回数としてカウントされる仕組みでしたので、ロースクール2、3年時に旧司法試験を受験するとしても1回だけにしておいて、新司法試験に2回は残しておくという人ばかりでした。
私は、ロースクールの学長が「司法試験の合格率にこだわらず、良い授業を提供したい」という趣旨のことをホームページで言っているのを見て、無責任ではないかと感じたこと等がきっかけでロースクール制度自体に疑問を持ち始めていて、どうしても納得できないことがあり、旧司法試験で合格したいと思い、2年連続で旧司法試験を受験することを決めました。2回目の受験は自信もあったのですが、結果としては不合格となり、最後のチャンスである新司法試験で合格できました。

エースとは何か

以前私が7年以上勤めていた弁護士法人は、私に多くの刺激と経験と成長を与えてくれ、待遇も十二分なものだったのですが、更に「精一杯、今を生きる」ため退職する決断をしました。その流れの中で、紆余曲折を経て弁護士法人エースの立ち上げに参画することとなったのですが、その中で仲間たちと話し合ったことは、要するに最高の弁護士法人を作ろうということでした。自分にとって、仲間にとって、依頼者にとっての最高は全て両立する、むしろシナジー関係にあるという確信があります。
エースに込められた、「始まり」、「最高」、「切り札」という意味を体現する弁護士法人でありたいと想っています。私は、どちらかといえば、ここぞというときに依頼者の期待を大きく超えることを目指すのではなく、毎回確実に少し超えてくる結果を得られる弁護士でありたいと考えています。こいつに任せておけば何とかしてくれると思ってもらえる、頼りになるエースというのはそういう存在ではないでしょうか。
これは、エースメンバーに対しても同様で、弁護士として、経営者として、ホームランでなくアベレージヒットを積み重ねていく意識を持って います。そういう意味では、自分自身が弁護士法人エースの中のエースであるというよりは、弁護士法人エースのエースたちが活躍できる場を整えることが自分に求められる役割でないかと感じています。