成長し続けていきたい

田澤 さつきSATSUKI TAZAWA

パラリーガル

CAREER

経歴中央大学文学部卒業(2008)
趣味音楽鑑賞、写真、餃子

サブとして

私は、幼い頃からこつこつと努力するタイプで、勉強や運動でいつもそれなりに良い成績を残していました。何においても大きく失敗したことがない、いわゆる優等生だったと思います。
そのせいか、学生時代は委員長や部長といったリーダーポジションに指名されることがよくありました。しかし、実際にリーダーとしてふるまおうとすると、どうも上手くいかない。自分の意見が言えないというわけでもないのに、色々決めてその方向に動かす、という一見簡単そうなことができないのです。学生の活動の範囲なので顧問や教師もいますし、特に問題になることもありません。しかし、私にとっては、大げさに言えば挫折ともとれる経験で、その後も「なんでうまくできないんだろうな」と引っかかっていました。

大学生の時に自己分析をする機会があり、自分の性格としてその問題点を挙げました。そこで思い当たったのは、「全員に対しての最適解を求めようとしてしまう」ことが原因ではないかということ。周りの意見を聞きすぎてしまい、全員が良いと思える方法が見つかるまでやることを決められない点が、リーダーとして欠けているのだと考えました。
自分でその考えにいきついた上で、逆に自分が動きやすいと感じていたのは、いつも副とかサブのつく役職であったことに気付きました。組織のサブリーダーとして、リーダーが抜けそうなところをフォローし、話を聞いて言いにくいことを代わってリーダーに伝える、そういった役割でいたことが周りからも評価されていた経験を思い出し、私にあるのはリーダーではなくサブリーダー適性なのだと分析しました。学生時代にその気付きを得たことで、組織の大小にかかわらず、何かをする時には、目立たないけどいないと困る、そんなサブポジションでいることを心掛けています。

銀行員として

法律業務に関わる前、私は地方銀行で銀行員をしていました。銀行では、整った研修制度の中で社会人基礎や金融知識等を学ぶことができました。また、1円たりとも間違わず正確に処理しなければならない銀行特有の業務も私には苦でなく、むしろ向いていたと思います。ありがたいことに同じ支店で働く仲間や同期にも恵まれ、忙しい時期は言い合いをしながらも、それなりに楽しく仕事をしていました。
ではなぜ銀行を辞めたのかというと、「自分が成長し続けられるのか」との疑問があったからです。上司を見ていれば、数年後、数十年後に自分がどうなるか想像ができました。トップダウンで決められたことをしていれば、皆ほぼ同じペースで昇進していくからです。私は、ただ他の人がひいてくれた安定した道を進んでいるだけなのに、自分が成長していると感じてしまう感覚がこわかった。その感覚に麻痺せず、自分で考えてやりたいと思ったことが会社の成長につながる、それが見える環境に行きたいと考え、退職を決めました。退職を決める時は不安がなかったわけではないですが、自分がチャレンジをし続けたいと思う気持ちを抑えられませんでした。
銀行を退職したことで、両親にはかなり心配をかけたと思います。しかし、何も言わずに私の選択を信じてくれたことに、心から感謝しています。

弁護士法人エースのメンバーとして

エースの前に勤めていた弁護士法人でも、多くのことを学ばせてもらいました。これからさらに自分が成長できる場として、無限の可能性を秘めているエースで働くことを決めました。エースは、私に刺激を与え続けてくれる仲間ばかりです。事件解決のため、自分らが働く法人のため、弁護士、パラリーガル全員が個々に考え動いています。それぞれがさらなる高みを目指し、意見を交わし合う日々です。
弁護士がその事件の舵をとるリーダーだとすれば、私はそこでもサブのポジションでありたいと思っています。依頼者と弁護士をつなぎ、依頼者に近い立場から弁護士をフォローし、時には弁護士に代わって事件を進めていく。自分の適性を存分に活かし、弁護士と依頼者と一緒に、一つ一つの事件を良い解決へ運んでいきたいと考えています。
また、銀行員時代から持ち続けていた挑戦し続けたいとの気持ちも大切にしたいと思っています。現状に甘んじることなく、自分の成長がエースの成長を促し,依頼者の利益に繋がると信じ、努力し続けていく所存です。
依頼者、そしてエースの仲間のため、自分ができると考えうるすべてのことを精一杯にしていきたいと思っています。