会社から解雇されたのかよく分からない

解雇通告が口頭で行われただけで、特に解雇通知書やメール等の客観的な証拠がないような場合、自分が解雇されたのかどうかよく分からないことがあります。
また、口頭での通告でも「あなたを解雇します。明日から出勤しなくてよい。」のようにわかりやすい言い方であればまだ良いですが、例えば「君がいる部署はもう廃止なので、廃止後は君の仕事はないよ。」等はどうでしょうか。

言われた方は、「部署廃止後は解雇だよ」と言われているように思うでしょう。一方で、会社としては、「部署廃止後はできれば辞めてほしい」という自主的な退職を求めているつもりかもしれません。

会社が本当に解雇をしたのかどうかが曖昧な場合はよくあります。

解雇されたのか分からない場合そうすればいいの?

客観的な証拠を証拠を要求しましょう。
言いづらいかも知れませんが、会社に対して「解雇ですか?解雇なら、解雇通知書と解雇理由証明書を下さい。」としっかり伝えましょう。

どうしても怖くて言えないなら、せめてメールや手紙で、会社から言われた内容と、それが解雇に当たるのかを聞いて、形に残しておくようにしましょう。手紙ならコピーを取ることを忘れないようにして下さい。

それに対して会社が「解雇ではない」と言うのであれば、普通に出勤を続ければ良いのです。

解雇されたのか分からないのに会社に行かないとどうなるの?

口頭で解雇通告がされて客観的な証拠がない場合、なんとなく数日会社に行かずにいて、それから弁護士に相談に行っても、手遅れになる可能性があります。

弁護士は、「解雇が無効だ!」と主張することになりますが、会社から「解雇はしていません。退職勧奨です。」と言われてしまうと、会社に行かなかったことが無断欠勤になってしまい、それを理由に解雇されるおそれがあります。
それに対して、こちらから「解雇された!」と主張しても、証拠がないということになってしまいます。

まとめ

解雇されたと思ったら、まず解雇理由書を請求しましょう。